身体でメッセージを届ける「踊り」には、言葉だけでは伝わらないパワーやエネルギー、説得力があると思います。それを肌で実感したのは、2001年、アメリカ・ニューヨークに短期留学に向かったその翌日、9.11テロに遭遇したことでした。家族や大切な人を失うなど多くの人が心傷つく中、ブロードウェイミュージカルがすぐに公演を再開し、ステージ上から人々に勇気を与える様子を目の当たりにしたんです。この時、「自分ができることで、社会の役に立ちたい」という思いを強くしました。多くの人が表現の喜びや力を享受できる社会の創造を目指し、日々試行錯誤しながら進んで行っています。

劇団四季を辞めて先生になることを選んだ理由は、自分が学生や社会人だった頃、学業や仕事と両立してバレエを踊れる環境がなかったことから、生活も大事にしながら踊り続けられる環境を作りたかったからです。選ばれた人しかバレエができない国もありますが、日本ではせっかくバレエが誰にでも開かれているのに、大人が学べる教室やシステムがないのはもったいないと思っていました。大人の頭脳と身体に合ったバレエの指導や教室のシステムを作りたいと思い、バレエ教室アクシスを立ち上げました。

先生が親切で、生徒一人一人をよくみているところだと思います。先生同士で生徒の情報を共有して、先生みんなでチームとして、生徒を育てていくという雰囲気があります。また、踊れるようになってきたら、発表会など活躍のチャンスも多くあるところもアクシスの魅力です。

「地味にしんどい」と生徒にもよく言われます（笑）。技術的には基礎であるすごくシンプルな動きに注力します。今楽しければ良いのであれば、基礎もそこそこに難しい動きに挑戦してもいいかもしれませんが、5年後、10年後にもっと踊れるようになって欲しいので、バレエに絶対に必要な基礎をしっかりとやります。楽しみながらステップアップできるよう、工夫したクラスにするよう心がけています。

数あるバレエ教室の中からアクシスを選んでくださって、ありがとうございます。そしてアクシスを選んだことを後悔させません。最近現場で教える機会は減ってきていますが、皆さんの活躍・成長は常に見ています。上達された皆さんを見て、それに憧れてアクシスでバレエを始める新しい仲間が増えたら嬉しいなと思っています。そして、身体を大事に！メンテナンスは大事にしましょう。ヨガやジャイロキネシスなど自分に合ったメンテナンスを取り入れて、好きなバレエを長く楽しく続けていただければ、嬉しく思います。